「やってしまった」と後から後悔するのが交通違反です。
罰金(正式には反則金)を納付すると、なんとも言えない虚しさを感じることも多いはずです。
ツーリングの最中に交通違反をしてしまうと、楽しい気分が一気に失われてしまいます。
バイクライフを楽しむためにも、初心者のうちに、
ライダーが起こしやすい交通違反の傾向を知っておいたほうが良いでしょう。
スピード違反
まずバイクに限らず、自動車も含め最も多い交通違反といえるのがスピード違反です。
特にバイクの場合は自動車よりも加速が早いため、スピードを出しやすい傾向があります。
またスピード感が嫌いなライダーはまずいません。
このためスピード違反は、ライダーであれば常に頭の片隅で考えておく必要がある交通違反です。
通常、警察の取り締まりでは時速10キロ程度の超過であれば、
取り締まりを行わないといわれています。
メーターの誤差もありますし、制限速度ギリギリでは
スムーズに流れに乗れないことを警察も理解しているためです。
このため一旦スピード違反で取り締まられてしまうと、
時速20キロ以上の超過というケースが多くなるのです。
ちなみに、時速20キロ以上の超過の場合、反則金は2万円前後になります。
決して安くない金額で、後悔することまちがいなしです。
スピードはほどほどに、制限速度プラス10キロ前後までにとどめておくことをおすすめします。
すり抜け
バイク特有の違反といえるのが「すり抜け」です。
すり抜けは正確にいえば「追い越し」に当たるのですが、
正しい追い越しをしていないライダーが多々見受けられます。
まず、基本的に走行中の車両の左側から
追い越しをすることは交通違反となり、取り締まりの対象になります。
もちろん、高速道路の渋滞時に路側帯などを利用して
追い越しをかけることが違反であることは言うまでもありません。
では右側から追い越しを行えば良いのか、というとそうでもないのです。
よく見かける光景は、片側2車線の道路で、
中央線上を走行しながら追い越しを行っているライダーの姿です。
もちろん中央線上を走行しながら追い越しを行うと、
交通違反となり、取り締まりの対象になります。
点数が2点、反則金は7,000円程度のケースが多いといえるでしょう。
ただし悪質の場合、スピード違反とセットで取り締まられることもあり、
この場合はさらに点数・反則金が加算されることは言うまでもありません。
最後になりましたが、ルールを守らない「すり抜け」は違反であるだけでなく、
ライダー自身の危険をまねきます。
しっかり交通規則を確認して、安全運転でツーリングに出かけたいものです。