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ハスクバーナについて

ここでご紹介するのは、オートバイメーカー「ハスクバーナ」です。
スタートはちょっと変わっていて、1689年にマスケット銃メーカーとしてスタートし、日本では少しなじみが薄いですが、ミシン、チェーンソー、エンジン搭載芝刈り機、電子レンジなど、今でも様々なジャンルの商品生産を行っている会社です。

オートバイ部門としては、十九世紀後半に自転車製造からスタートしたハスクバーナは、1903年、オートバイ製造をスタートさせ、1920年前後には自社工場での製造、自社のエンジン工場を新設しました。
それと並行して、スウェーデン陸軍と契約したり、各種レースイベントに参加したりと精力的に活動した結果、モトクロス、エンデューロといった世界選手権優勝、350cc~500ccクラスロードレース世界選手権参戦、販売の面でも、オートバイレーシングの面でも活躍し、スウェーデンのバイク、オートバイ市場を盛り上げていました。

しかし、1986年、イタリアのオートバイメーカー「カジバ」にオートバイ部門を売却し、そのカジバも2007年にBMWにハスクバーナを売却し、さらには2013年、ピエラ・インダストリーAGに売却されました。
国をまたいで、さまざまな企業に買収されてきたハスクバーナですが、その間もオフロードレース等ではハスクバーナは輝かしい成績を収めています。
ちなみに、BMWがハスクバーナを所有していた頃は、エンジンはBMWのものを使用しているモデルもあります。

バイクの特徴

ハスクバーナのバイクの特徴は、「信頼性の高いオフロード仕様」です。
いろいろな会社に買収されながらも、オフロードレースの世界で数々の栄光を手にしてきたハスクバーナの技術が詰め込まれています。
親会社がBMWだった頃の車体はエンジンがBMWなど、BMWの影響を受け、現行車は親会社のピエラインダストリーが所有する「KTM」に影響を受けた部分が大きいです。

ラインナップ(一部)

「HUSQVARNA FE250」…2015年発売、セル始動、249.91ccの水冷単気筒エンジン、エンデューロシリーズで4ストローク、最小排気量のモデルです。
リアサスペンションはリンク式、サブフレームがポリアミド繊維の樹脂製、前後のサスペンションの評価も高く、低回転域トルクも良く、レース、公道、どちらでも使えるモデルです。

「HUSQVARNA TE250」…249cc、低回転域トルクが太目の2ストロークエンジン単気筒のモデルです。リアサスペンションはリンク式、サスペンションはWP社製、ヘッドライトは、ハスクバーナ独特のデザインです。セルスターター、250ccクラスのバイクとしては車体が軽く、レース、公道走行、林道ツーリングなど、さまざまなシーンで使用できるバイクです。

「HUSQVARNA TE300」…ベースはTE250、293.22cc水冷2ストローク単気筒エンジン以外はTE250とベースとして製作されています。TE250よりもパワフルなバイクがいい、という方におすすめの刺激的なバイクです。