KTCの歴史
「KTC」は「京都機械工具株式会社:KYOTO TOOL co.,Ltd」が正式名称の、京都府久世郡久御山町に本社を置く有名な工具メーカーです。
創業は1950年からですが、京都の伝統的な民芸文化をそのまま工具製作のノウハウとして取り込み、世界的に見てトップレベルの精度を持った工具としてプロの現場で多く使用をされています。
KTCで取扱をされているのはドライバやスパナ、レンチ系、ラチェットなどといった基本工具の他、それら工具を入れるボックスなどといったものです。
公式サイトでは自社製のツールの使い方やしまい方などについて詳しく説明をしているとともに、公式キャラクターとして「ケイティちゃん」という女の子が案内をするような形となっており、漫画を使って工具を使う楽しさを伝えています。
京都の老舗工具メーカーというと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、伝統的に京都という町は全国的にいち早く新しい文化を取り入れる風土を持っていることから、現在も斬新な製品製造や広告を展開し続けています。
KTCの代表的な製品
KTCの主力商品といえば、やはり「nepros(ネプロス)」というブランド名で展開しているツールセットです。
ネプロスは匠の技で作られた高性能ツールセットとなっており、プロの現場ではこのボックスを持っているということが一つのステータスにもなっています。
もちろん個人でバイクや自動車の改造用として購入する人も多く、数多くある有名海外ツールメーカーに並ぶ人気度となっています。
そんなKTCですが、2018年に開催された東京オートサロンでは「なるほど!工具ノート」という工具をこれから使う人のための入門書を発表しました。
この工具ノートは、DIYで使用をする人のためにかなり細かく使用方法を教えてくれていることから、これから工業高校や工業系専門学校に入る学生にとってはなくてはならない冊子として読まれています。
また、同じく東京オートサロンでは新作ツールバッグシリーズとして「アクティブバディ」というカジュアルなデザインの製品が発表になりました。
こちらは従来の金属の箱でできた工具箱の概念を覆し、よりカジュアルにスタイリッシュにツールを持ち運ぶことができるようになっています。
KTC製品の特長・おすすめポイント
KTCの工具はトヨタ自動車の車載工具に採用されています。
ですのでトヨタの自動車に乗っている人は知らずにKTCの工具を使用しているということになるでしょう。
工具類はホームセンターなどに行くとたくさん販売されていますが、KTCなどプロ仕様の工具というのは全く精度や耐久性が異なります。
長くバイクと付き合っていくのであれば、大切なバイクのメンテナンスパーツを痛めないためにもKTCシリーズの工具を購入しておくことがおすすめです。
セットでなくともドライバー一本だけでもかなり違うので、頻繁に使うもので選んでみてください。