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先読みと先進技術

当時の従業員は15名程で、自社製特許の自転車を製造していたそうです。
第二次世界大戦後にスクーターが流行り、ドイツ製のエンジンを搭載した軽量のモスキートの生産を始めます。
1960年代にイタリアで交通渋滞が慢性化し始めた頃、マラグーティが本格的にスクーター生産を始めます。

50ccバイクが輸送と交通手段で重要さが増すと思い、50ccバイクの生産に力を入れます。
この時、50ccバイクの生産、開発に専念することを決めた最初の会社となります。
1975年にFiftyを開発します。
Fiftyは今まで考えられない斬新なアイデアが搭載されていたのです。

なんと、フレーム自体を燃料タンクとして使用するというものです。
たしかに、ありそうでなかったアイデアだと感心してしまいます。
通常はバイクをまたがった時またの間にタンクがあり、タンクの下にフレームがあり固定されています。

それを一体化させてしまうという、画期的な機能を開発したのです。
これにより、イタリア輸出産業の先駆者として成功させます。
1992年にF10を世に送り出すと、その後に新世代モデルであるCentro、F12ファントム、クロッサー、F15ファイアーフォックス、イエスタディはイタリアで記録的な台数を挙げます。

ヨーロッパやアメリカのスクーターが好きな方たちからは、マラグーティの名は有名になり、日本国内でも日本にはない優雅なデザインであるMADISONで有名になります。
現在、ボローニャ郊外に60000㎡もの工場を4つも所有しており、従業員も400人にまでのぼっています。

2001年には400cc以上のスクーターの開発を開始し、2003年にはMOTOGP125クラスに参戦します。
インターモトショーで500ccの新世代GTスクーターSPIDERMAX GT500を発表し、現在もスクーターの開発に力をいれているマラグーティなのです。

ただのスクーターではない

MADSON3というバイクはスクーターでありながら、どこかスポーティさを感じるデザインになっています。
ヘッドライトの下にエアダクトがあり、ウィンカーもスタイリッシュに付いています。
日本にある125ccとは違って凄く迫力があり、とても125ccには見えないのも魅力の一つだと思います。

Centro 160ieというバイクは低排気量のスクーターでありながら、16インチホイールに水冷インジェクションエンジンを搭載しています。
乾燥重量124kgと軽量化された車両はバイク初心者でも扱いやすく考えられています。
デザインはイタリアらしさがでていて、とてもオシャレを感じます。

モタードもあります

スクーターだけだと思っていませんでしたか?
X3M125 Motardはモタードでありながらタイヤはオンロード用を装着しています。
前後17インチ三本スポークでスポーティさが出ています。
エンジンはYAMAHAのエンジンが使われていることにはビックリです。

ディスクローターも社外品かと思う程にカスタム性が高いものが付いています。
やはりイタリアらしく、デザインも全体的に個性的で他にはないオシャレさ目を引いています。

世界中にバイクメーカーはあれど、スクーターにこれほどまで熱意を感じるメーカーは他にはないと思います。
日本国内でも各メーカーはスクーターを多く出していますが、大型スクーターはあまりみかけないと思います。
マラグーティは他ではやっていないからこそ、そこに目をつけ開発に取り組んでいるのだと思います。

スクーターという乗り物は、老若男女問わず乗れるバイクです。
お年寄りの方も大型バイクを乗りたいけど、ミッション車はちょっとという方もいると思います。
そういった方にとっても、これからも色々なスクーターをうみだしていってほしいと思います。